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「妻は告白する」のベストワンは動かぬところだろうがここに並べられた20本は順不同。
1本でも見てないのがあれば人生の損失。
個々の作品については 「LOVE SAID GOODBYE」 第12巻より連載予定。
以下の、愛欲奇抜、変幻自在、烈火怒号、正義反転、天命跋扈、
正々堂々、丁々発止、溌剌元気、感嘆端倪、生命燃焼の
最高級にして超弩級作品を 「増村保造レトロスペクティブ」 でご覧あれ!
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かつて新宿ロマン劇場のオールナイト増村特集の広告コピイにこう書きました。
「風俗なんぞ知らん、なァんて映画数あるなかで、風俗にイレコミ、風俗を蹴散らし、風俗がうめきを発する、
増村保造の映画たち。ーーワルとワル、チエと力の、この世は相乗世界。組んずほぐれつ忙しくも逞しい、
暗黒舞踏。失恋女子学生を放り込むと、たちまち起こるカクハン作用。その交通整理を、人は裁判と
ヨブのでしょうか!? 裁判の果て、まばたきもせず関係を逆転する緑魔子嬢、逞しくオンナの意志が根っこを
はやすさまを描いて独壇場。畸形、異端にして正統の、その名もクソ・リアリズム。寒い夜には汗をかこう!」
(因みに’74年2月9日上映作品は「大悪党」「第二の性」「積木の箱」「濡れた二人」「盲獣」5本立。
さらに翌週’74年2月16日は「女体」「でんきくらげ」「やくざ絶唱」「しびれくらげ」「遊び」5本。)
「人呼んで軟体動物シリーズ。しなればしなるほど女体はいいもの。骨なしフヌケは見せかけの、
聞くと見るとは大チガイ。なぶってみたけりゃ、なぶればいい。善男善女の裏張りにクラゲの夢がシシルイルイ。
そんな怪景、いっぱい見たら、ここでいっぱつ巻き返し。どっこい血も出る、刺も出る。涙なんかはどぶに捨て、
このオトシマエ、あたしひとりでぶち抜くのーーけなげにして颯爽!ーー浅丘ルリ子、渥美マリ、太地喜和子、
大谷直子、関根恵子の、圧倒的重量級熱演にソッポ、なァんて死んで貰うよ!」
そしてわが場外ホーマー20本、各年度の日本映画ベストワン。
(フィルモグラフィ「遥か荒野を辿った足跡」にあるとおり未見1本)順不同。
「妻は告白する」
極北の原野に咲く真紅の一輪の薔薇のごとき魂の深奥の調べ
「でんきくらげ」
まさしく女の意志が根っこをはやすさまを描いて独壇場
「清作の妻」
全世界を敵に回しても、貫く棒のごときもの
「セックスチェック・第二の性」
性の極限までを共に駆け抜けたオンナとオトコの物語
「偽大学生」
遂に真実は獄につながれた「敵を殺せ!敵を殺せ!」
「親不孝通り」
向こう見ずにして闊達な青春の雄叫び
「女体」
増村保造のマノン・レスコオ
「濡れた二人」
熱砂の情念が渦巻く青春の逆流
「大悪党」
ピカレスクにも増村世界のオンナがやがて息づく
「女の小箱・夫が見た」
現代の海、時代の濁流を増村保造はここに!
「遊び」
そんじょそこらの「青春」とは訳が違う本当のホンモノ
「大地の子守唄」
孤立無援の思想はやがて生命讃歌となる
「暖流」
「2号でも情婦でもいいから待ってるわよー」真に戦後は明けた
「やくざ絶唱」
収穫多き豊作年 (1970) の3本「でんきくらげ」「しびれくらげ」「やくざ絶唱」
「しびれくらげ」
しかもその前後に「女体」と「遊び」、つまり連続5本場外ホーマーだ
「妻二人」
増村保造、晦渋時代の転回点
「くちづけ」
みずみずしくも清冽にして早くも根っこが見られる処女作
「兵隊やくざ」
軍隊を描いてもこの土性っ骨
「悪名・縄張荒らし」
これぞ正調「男はつらいよ」でっせ
「巨人と玩具」
点火せぬライターこそ初期作品の眼目、テンポのシンボル!
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