
名画座シネマコンプレクス。デジタル・シネマ・ダイアリー。ここだけの名作シネマ。
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| ようこそ!「デジタル・シネマ・ダイアリー」へ |
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このページは、メディアにあまり取り上げられていない、捨て難い魅力の逸品を折にふれ、 ピックアップしていこうという名画座劇場であります。 メールマガジン「デジタル・シネマ・ダイアリー」に先行ロードショーされ、 いわば2番館ともいえますが、各ページ3本立名画座ということでもあります。 メールマガジンは INFORMATION のページよりどうぞ ! (館主敬白) |
| ふたりの曲者女優が魅せる、変化球ハッピイ・エンディング。 |
バウンド
監督&脚本アンディ&ラリー・ウォシャウスキー・出演ジェニファ・テイリー、ジーナ・ガーション
いまをときめくアンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟の処女作。 「マトリックス」は3本も必要なかったし、アクションのみがこの才能の晴れ舞台ではない、ということを示す、 痛快至極な作品なのである。 このふたりの女優がすこぶるいい。 曲者女優だが、このあと「フェイス/オフ」でも同じく曲者ニコラス・ケイジに遜色ない愛人役であった。 <ネイキッド・エンジェルス>という劇団を主宰していた時代もあって、巻き唇の錆びた風合いがなかなかの色気をかもし、 こういう女優が脇を固めていると、監督も心強い限りだろう。 眼が離せないのがこのふたりの艶技で、その艶出し効果は映画の抜きがたい魅力 。 その歩きっぷり、視線の交わし方、あげくは男女のベッドシーンも顔負けのレスビアン・ベッド・シーンが 、 きらめくように色っぽい。 その属性は、女をちゃ〜んと描ける監督かもしれないという期待に変わる。 女を感じさせる女優も少ないのかもしれないが、素材を生かしきれる監督はもっと少ない。 女性映画としてはちょっと類がないだろう。 ギャング映画でありつつ、女ふたりのラヴロマンスでもある映画として、いつまでもその魅力が脳裏を離れない。
バウンドBOUND
中年女の実力を見たか!ってとこ。脂が乗って旨いよ! |
| 死神のもたらした、愛の奇跡、生の哲学。 |
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ジョー・ブラックをよろしく
監督:マーチン・ブレスト
マーティン・ブレストという監督はきわめて寡作で、未輸入の「お達者コメディ/シルバーキング」という評判作があり、 死神(ブラッド・ピット)と取引をするところから始まり、 その青年の事故死、青年に成りすます死神という展開で進むのだが、その奇妙なお話が徐々に寓意を持って いのちの不思議、時間の哀切さを、端正な語り口で浮かび上がらせる。 開巻しばらく後、ヘリにおいて、父親が娘に言う、こんなセリフがある。 ‥‥恋を知らない人生は‥‥意味がない。その努力をすることが、生きることだ」 むしろ“生”の充溢のありようをほのかに点描させて、キワモノ的なおとぎ話をヴィヴィッドな現代の寓話に仕立て上げている。 映画を発見する旅の、途上の一里塚、はるかに遠望される記念碑的風景とめぐり逢えたような歓びである。 これほどの作品をブラピを売るだけではもったいない。 じっくりと心温まる時間を!
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| 映画機能満喫のテキスト、都会派ドラマの職人芸。 |
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ジェラシーに溺れて
第1話 ジェラシーに溺れて (TALK TO ME BABY) 監督:ラファエル・エイゼンマン 脚本:ザルマン・キング 出演: リチャード・タイソン リディ・デニア 第2話 背徳のオフィス (DOUBLE DARE) 監督:ティボー・タカクス 脚本:ロッド・マッコール 出演: ローラ・ジョンソン アーノルド・ボスロー 第3話 制服の下 (YOU HAVE THE RIGHT TO REMAIN SILENT) 監督:ザルマン・キング 脚本: ザルマン・キング&H・コッポルド 出演: デニス・クロスビイ ロバート・クネッパー
スターチャンネルのポルノ枠である<PEACH>に登場した「RED SHOE DIARIES」のシリーズ5作目がこの作品で 拾い物の極め付け、思わずこの堂々たるおとなの恋愛遊びに堪能しましたね。 キイワードは、「ナインハーフ」のザルマン・キングのプロデュースというところにあるらしい。 このアイディア、このカッティング、勘所を心得た役者たちのたたずまい、「ナインハーフ」的世界に心惹かれたあなたには、 この見事な職人芸に舌鼓を打っていただきたい。 ザルマン・キングという名前で「ナインハーフ」を思い出されたあなた。見事な映画通だ。 その脚本がザルマン・キングなんですね。ついでに言うなら「ナインハーフ」を監督したのがエイドリアン・ライン、 「氷の微笑」や「幸福の条件」みたいなこけおどしの作品もありますが 先頃「ナインハーフ」とともに代表作として並び称されるだろう「運命の女」がありましたね。 日本題名が最悪ですが、映画はダイアン・レインともども最良です。 さて「ジェラシーに溺れて」ですが、 車中での男の言い訳、許しの口説、いっかな返答をせず沈黙と無視で応える女、といった具合で、 どこにもある恋人同士の痴話げんかが繰り広げられる。ほとんど全編、男の一方的なセリフで終始しながらも少しの緩みも 生まないのは脚本演出演技の完成度。これだけ変哲もないお話をこんな風に魅せれる、 映画がフィルムで形造る映画機能満喫のテキストですね。 終始無言ながら女の表情の微妙な変化に注目。この女優も美貌でいいですね。 その大人のゲームの行方をともども楽しむ趣向となる。男の前進、夫ある身の女の逡巡、 それぞれがセンシブルな肌合いでゲームは進行していく。恋愛の効用とでも言った大人の嗜みがスリリングに展開される。 日本映画の風土ではチト無理という感覚のドラマの中を女と男が美しく泳いでみせる。 いずれもあきらかに一般映画の予算を下回る小品にも関わらず、映像はシャープに引き締まって明晰だ。 その主題を逆転させて、女が男を”軟禁、調教”する。それも子供をその相手とするわけではないのでいささか無理な設定と 思われるかもしれぬがお立会い、女は実に婦警という設定だから有無を言わさぬ下ごしらえである。 女が男を軟禁するためには体力的力関係で無理が生じるところを、婦警というだけで公務を擬しながら 徐々に本懐を遂げていくあたりが脚本の巧みであるだろう。 スポーツジムで気に入った男を交通違反で連行、その違反も事前に自ら男の車のライトを警棒で叩き壊すという犯罪的行為 だから極めて意志性に満ちた直接的なものである。
3篇とも一歩間違えると空疎で作為に満ちたものに終りがちな素材を、役者たちもまことに健闘、 セリフの粋とあいまって生命感に満ちた映像を連続させる。嘘こそマコトとする映像のエキスがここにはあるのだ。 ザルマン・キング「エロティ...TALK TO ME BABY ポルノ扱いだからレンタル用で高い。遊び心満点の秀作なんだけどね。
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